鳥取県鳥取市徳尾は大野見宿禰命神社。
読み「おおのみのすくねのみこと」。旧郷社。 延喜式神名帳因幡国高草郡の同名社に比定される。 徳尾地区は鳥取駅から千代川を挟んでちょうど西側の地区。 国道9号と29号の交差する「南隈」交差点の南、 国道29号線「徳尾」信号機を東へ、左手に鳥居が見える。 ![]() 合祀などはなく、古来よりこの神一坐であった。 この神は天穂日命14世の孫で、相撲起源譚の神である。 日本書紀には大野見宿禰命が大和国當麻の当麻蹴速(たぎまのけはや)と 力比べを行い、その結果殺してしまった話が載る。 その後大野見宿禰命は領地を授かり天皇に仕えたという。 近世は「大野見大明神」と称していた。 明治元年郷社指定。明治40年神饌幣帛料供進神社指定。 鳥居をこえて右手にある建物には「月」が描かれていた。 ![]() 長野県東筑摩郡筑北村の日置神社の「太陽」の紋を思い出す。 ![]() 社殿横の古墳からは石棺が発見され、 この古墳は大野見宿禰命の墓であると伝えられる。 因幡国高草郡の式内社は当社、天穂日命神社、倭文神社、 阿太賀都健御熊命神社、伊和神社(鳥取市)、 天日名鳥命神社、大和佐美命神社の以上7坐である。 例祭日は4月13日、または4月13日前後の日曜日。 2012年11月4日参拝。駐車場は恐らくなし。 たいへん素晴らしい神社でした。 ■
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by sionozaki
| 2012-12-01 13:48
| 鳥取県(22)
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鳥取県鳥取市賀露は賀露神社。読み「かろ」。
国道9号と29号が交差する「南隈」交差点を北へ。 日本三代実録に記述のある国史見在社。旧県社。 鳥取県岩美郡岩美町陸上には、似た名称の甘露神社がある。 ![]() 祭神 大山祇命、吉備真備、木花咲耶姫命、猿田彦命、武甕槌命。 創建は第42代文武天皇の頃と伝える。 吉備真備は695年(持統天皇9年)から775年(宝亀6年)の学者。 遣唐使として唐へ渡り、日本に帰る折に賀露津の沖に辿り着いたという。 延喜元年(901年)成立の「日本三代実録」貞観3年(861年) 十月十六日の條に因幡国正六位上賀露神授従五位下とあり、 元慶二年(878年)十一月十三日には従四位上に昇格した。 「賀露」の由来について日本の神々(白水社)は、 外来の神の名であるとする。 山の神の大山祇命を祀ることについて、 大山祇命が百済から渡来した神であり海上守護の神として崇敬という。 「時範記」に1099年(承徳3年)平時範が当社に参拝した記述がある。 ![]() 明治になり現社名に改称。 明治5年県社指定。明治40年神饌幣帛料供進神社指定。 賀露神社麒麟獅子舞、 賀露神社春期祭礼行事は鳥取県指定無形民俗文化財。 賀露神社社叢は鳥取市指定保存樹林。 ほかもと鳥取城が有していた大太鼓、御船を有する。 春祭は4月29日、秋祭は9月第一日曜日。 2012年11月4日参拝。駐車場不明。 近隣に真宗本願寺派の西念寺がある。 たいへん素晴らしい神社と感じました。 ■
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by sionozaki
| 2012-11-30 02:12
| 鳥取県(22)
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鳥取県鳥取市白兎は白兎神社。読みは「はくと」。
国道9号線沿いに鎮座。国道から見える鳥居より 暫く山を登って鎮座。この山の名は身干山という。 祭神は神話に登場する稲羽の素兎。 創建は不詳。延喜式神名帳には当社の名がみえない。 この地は古く墓地・埋葬地として 利用されてきたという(日本の神々、白水社)。 国道を挟んで日本海が広がるが、この辺りは白兎海岸。 海岸には古事記に登場する淤岐島(おきのしま)がある。 例祭日は4月18日。2012年11月3日参拝。 国道沿いの道の駅に駐車できる。 ■
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by sionozaki
| 2012-11-30 02:05
| 鳥取県(22)
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鳥取県鳥取市気高町冨吉(旧気高郡気高町冨吉)は富吉神社。
母木神社と同じく国道9号「宝木」信号機を南へ。 読み「とみよし」。周囲を田圃に囲まれる。 ![]() 地区は「冨吉」だが神社名は「富吉」となっている。 参考文献がないので、短い紹介となります。 例祭日は不明。2012年11月3日参拝。周辺に駐車可。 ■
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by sionozaki
| 2012-11-30 01:41
| 鳥取県(22)
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鳥取県鳥取市気高町宝木(旧気高郡気高町宝木)は母木神社。
国道9号「宝木」信号機を南へ、 鳥取市立宝木小学校のすぐ南側にある。読み「ははき」。 JR山陰本線「宝木駅」から徒歩5分程度。 ![]() 創建は不明。 古くは「八幡宮」と称していた。 棟札に「寛延年中宮吉保六か保氏子中」とある。 明治元年稲荷社を合祀、母木神社に改称した。 例祭日は4月13日に近い日曜日。 2012年11月3日参拝。駐車可。 近隣に富吉神社(鳥取市)、曹洞宗の大龍院、 少し離れて宮崎神社、板井神社がある。 ■
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| 2012-11-29 03:11
| 鳥取県(22)
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鳥取県東伯郡湯梨浜町田後(旧東伯郡羽合町田後)は田後神社。
国道179号「田後東」交差点を西へ向かう。 湯梨浜町立たじりこども園のすぐ近く。 天神川が神社西側を流れる。 天神川を渡れば東伯郡北栄町、国道「田後西」の南は倉吉市となる。 読み「たじり」。同名社に田後神社(岩美町)がある。 ![]() 創建は1450年(宝徳2年)と伝える。 もと大ボンという地にあり、のち現在地に遷座した。 島根県松江市の八重垣神社からの勧請という。 ![]() 祭事は旧暦11月1日に行われるもので、午前3時に起床し 五升五合の玄米に塩、大根、豆を混ぜた御供を作り、 参拝者にふるまう。 当社創建以来古式を保つといい、宮座の形態を良く残す。 昭和61年鳥取県無形民俗文化財に指定。 例祭日は9月17日。2012年11月3日参拝。駐車場なし。 近隣に八阪神社(北栄町江北)、 曹洞宗の松岸寺、高野山真言宗の弘法院(北栄町)がある。 素晴らしい神社と思います。 ■
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by sionozaki
| 2012-11-29 02:56
| 鳥取県(22)
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鳥取県倉吉市福庭は洞光寺。波波伎神社に隣接する。
曹洞宗。月仙山。本尊は聖観音。 同名寺院に洞光寺(松本市)などがある。 ![]() 洞光寺はその後継寺院と推定される。 当寺の千体地蔵は寛永年間(1624年~1644年)に 倉吉市東町の現大岳院の末寺になるに 当たり奉納されたものである。 波波伎神社に隣接し、神宮寺とみられる。 2012年11月3日参拝。駐車場あり。 ■
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by sionozaki
| 2012-11-29 02:55
| 鳥取県(22)
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鳥取県倉吉市福庭は波波伎神社。読み「ははき」。
伯耆国二宮(ただし大神山神社も二宮とされる)。 市内の国道179号「河北町」信号機を東へ。倉吉北高校の東側。 延喜式神名帳伯耆国河村郡の波波伎神社に比定される。 ![]() 祭神 事代主命(主祭神)、 また下照姫命、天稚彦命、少彦名命、建御名方命など。 創建は不詳。 社名の「ははき」は伯耆国(ほうきのくに)の「ほうき」に通じる。 834年(承和4年)に従五位下の神階を受け、 伯耆国に於いて早い段階で神階授与があることが注目されるという。 神社は太平山の西山麓に位置するが、 この付近には多数の古墳が存在する。 その一つ福庭古墳(鳥取県指定史跡)は当社境内にあり、 当社との関連が指摘される。 福庭古墳は古墳時代後期の前方後円墳、 奥壁に赤色の染色痕があり注目される(由緒板)。 1543年(天文12年)に天災により社殿を失い、 それから暫く復興されなかった(日本の神々、白水社)。 復興は1628年(寛永5年)に氏子らにより行われた。社殿。 ![]() 当社は波波伎氏と関係が深かったと考えられ、
代々社家を勤める船越氏は波波伎氏の子孫という。 また船越氏に伝わる伯耆薬という薬があった(歴史地名大系、平凡社)。 隣接して洞光寺(倉吉市)がある、 「日本の神々」によれば神宮寺か不明という。 例祭は10月13日。2012年11月3日参拝。駐車場なし。 近くに車をとめると、他県ナンバーだからか不審に思われた。 2012年(平成24年)参拝した神社の中では 神倉神社(新宮市)、阿須賀神社、田村神社(甲賀市)、沙沙貴神社、 日置神社(高島市)、佐波加刀神社、揖夜神社、美保大社、 中臣崇健神社、若桜神社(若桜町)、舂米神社と ともにたいへん素晴らしい神社でした。 ■
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by sionozaki
| 2012-11-29 02:00
| 鳥取県(22)
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鳥取県西伯郡大山町御来屋(旧西伯郡名和町御来屋)は住吉神社。
国道9号「御来屋」交差点を海側に入る。大山町役場の近く。 御来屋の読みは「みくりや」。 ![]() 中筒之男命、上筒之男命と他5柱。 大阪市の住吉大社からの勧請である。 創建、勧請時期は不詳であるという。 古く「摂津大明神」と称され、 他に「西ノ庄大社」ともいった(歴史地名大系、平凡社)。 明治に現社名となり、大正に西坪神社を合祀した。 例祭日は10月19日。2012年11月3日参拝。駐車場不明。 ■
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by sionozaki
| 2012-11-25 04:38
| 鳥取県(22)
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鳥取県西伯郡大山町名和(旧西伯郡名和町名和)は名和神社。
読み「なわ」。大山町内の国道9号を走ると当社の看板がある。 旧別格官幣社。現在は別表神社。 ![]() もと名和長年一坐であったが、 明治11年に名和一族などを配祀した。 名和氏は伯耆国に於ける氏族。 2012年11月3日参拝。駐車場あり。 ■
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by sionozaki
| 2012-11-25 04:19
| 鳥取県(22)
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