カテゴリ:奈良県(40)( 40 )

千万院(田原本町)

奈良県磯城郡田原本町法貴寺は千万院。
国道24号「鍵」交差点を東へ。池坐朝霧黄幡比売神社
に隣接する。
真言律宗。藤原山法貴寺と号する。本尊 薬師如来。
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明治初年廃寺となった法貴寺の塔頭である。
法貴寺はもと法起寺とも表記し、聖徳太子の開いた寺院と伝える。
法貴寺本坊実相院の縁起に依れば
第33代崇神天皇の御代 新羅王から贈られた薬師三尊像を法起寺に安置したという。
この薬師如来像は特に霊験あらたかであるとし、
容易に拝むことができぬよう秦河勝に命じたという。
法起寺の名は仏法を起こすの意である。
古くは実相院、角之院、池之坊、弥陀院、公文坊、
千万院、長栄坊、宝蔵坊など13の支院を持つ大寺であった。山門と鐘楼。
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平安時代の不動明王立像、室町時代の薬師如来坐像、
鎌倉時代の薬師如来坐像、南北朝時代の聖徳太子、
室町時代の観音菩薩立像などを有する。
法貴寺不動明王立像は高さ約79cm、
時期は平安期のもので国指定重要文化財。

2013年2月20日参拝。駐車場は不明。
近隣の西誓寺は融通念仏宗、蓮光寺は大谷派、幽玄寺は本願寺派。


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by sionozaki | 2013-03-25 17:46 | 奈良県(40) | Comments(0)

池坐朝霧黄幡比売神社

奈良県磯城郡田原本町法貴寺は池坐朝霧黄幡比売神社。
国道24号「鍵」交差点を東へ。
延喜式神名帳大和国城下郡の池坐朝霧黄幡比売神社に比定される。
読み「いけにますあさぎりきはたひめ」。
日本三代実録に記述がある国史見在社。旧郷社。
古寺 法貴寺塔頭の千万院(田原本町)に隣接する。
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祭神 栲幡千幡比売命、菅原道真。
隣接の法貴寺(真言律宗)の鎮守神という。
730年(天平2年)成立の「大倭国正税帳」に当社についての記述がある。
901年(延喜元年)完成の「日本三代実録」に
貞観元年(859年)正月27日従五位下から従五位上への神階の記述がある。
「池坐」の「池」は池を示すのではなく当地の地名であるという。
「大倭国正税帳」には「池神」の記述がある。
菅原道真を祀ることから天満宮とも称されるが、
菅原道真公の勧請は946年(天慶9年)のことである。
近世は「天満宮」と称していた。
境内社に春日神社、松尾神社、須佐之男神社、琴平神社などがある。
明治15年郷社指定。拝殿。
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「延喜式」の版本に依っては池坐朝霧横幡比売神社と表記されている。
大和国城下郡の式内社は村屋坐弥都比売神社、池坐朝霧黄幡比売神社、
鏡作坐天照御魂神社、鏡作神社、千代神社、岐多志太神社、倭恩智神社、
比売久波神社、服部神社、富都神社、糸井神社、村屋神社、
鏡作伊多神社、鏡作麻気神社、久須須美神社の以上17坐である。

例祭日は10月18日。2013年2月20日参拝。駐車場なし。
近隣の西誓寺は融通念仏宗、蓮光寺は大谷派、幽玄寺は本願寺派。

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by sionozaki | 2013-03-25 09:07 | 奈良県(40) | Comments(0)

海神社(宇陀市室生大野)

奈良県宇陀市室生大野(旧宇陀郡室生村大野)は海神社。読み「かい」。
宇陀市内の国道165号を室生口大野駅方面に入る。
室生口大野駅を降りてすぐ。
同名社に海神社(宇陀市室生三本松)、
海神社(高浜町)、海神社(紀の川市)、
海神社(神戸市)、海神社(豊岡市)などがある。

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祭神 豊玉姫命、天照大御神荒魂、少彦名命、
牛頭天皇、九頭龍大明神、善如龍王。
神戸市垂水区の大社 海(わたつみ)神社など
各地に海神社があり、いずれも海の神の性格を持つ。
内陸の当地に海神社がある理由は不明という。
本殿は三間社流造の桧皮葺で、奈良県指定重要文化財。
県下では連結式の社殿が多く、
その発展段階を考える上で重要な例であるという。

例祭日は不明。2012年2月20日参拝。駐車場なし。
駅北側には古墳時代末の大野向坊古墳がある。


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by sionozaki | 2013-03-25 09:01 | 奈良県(40) | Comments(0)

鏡作麻気神社

奈良県磯城郡田原本町小阪は鏡作麻気神社。
田原本町内を走る国道24号「小阪」信号機を西へ向かう。
延喜式神名帳大和国城下郡の鏡作麻気神社に比定される。
読み「かがみつくりまけ」。文徳天皇実録に記述がある国史見在社。

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祭神 天麻比止都禰命(あめのまひとつねのみこと)。
天麻比止都禰命は多度大社などに祀られる天目一箇命と同神とされる。
創建は不詳。
879年(元慶3年)完成の「文徳天皇実録」に
仁寿元年(851年)正月正六位の神階の記述がある。
近世は「子安大明神」と称していた。明治2年に現社名に改称した。
境内に観音寺(観音堂)は神宮寺である。
本尊 十一面観音立像は高さ65.4m、平安時代後期の作である。
ほか 地蔵菩薩立像や釈迦如来立像などを有する。
大和国城下郡の式内社は村屋坐弥都比売神社、池坐朝霧黄幡比売神社、
鏡作坐天照御魂神社・鏡作神社、千代神社、岐多志太神社、倭恩智神社、
比売久波神社、服部神社、富都神社、糸井神社、村屋神社、
鏡作伊多神社、鏡作麻気神社、久須須美神社の以上17坐である。

例祭日は10月10日。2012年11月15日参拝。駐車場なし。
すぐ近くに鏡作坐天照御魂神社がある。


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by sionozaki | 2012-12-06 02:54 | 奈良県(40) | Comments(0)

阿紀神社

奈良県宇陀市大宇陀迫間字阿騎野(旧宇陀郡大宇陀町迫間字阿騎野)は
阿紀神社。読み「あき」。旧県社。
国道166号と国道370号が交差する「拾生」交差点を北へ、
大宇陀地域事務所や宇陀高校の辺りを西へ入る。
この辺りは田圃と住宅が入り混じった地区で神社への道は分かりにくい。
延喜式神名帳大和国宇陀郡の阿紀神社に比定される。
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祭神 天照大御神(主祭神)。
また天手力男命、秋姫命、思兼命、瓊々杵命を配祀する。
古来は天照大御神、瓊々杵命、高皇産尊を
祀ったと考えられるという。
秋姫命は宇陀を開拓した大国主命の孫姫という。
天照大御神は同殿同床からの脱却のため安住の地を求め諸国を巡るが、
「皇太神宮儀式帳」では美和御諸原の後、
菟田の阿貴宮に遷り、次に佐々波多宮、伊賀の空穂宮と続く。
「倭姫命世紀」では笠縫邑の後、
丹後国吉佐宮、次に大和国伊豆加志本宮に遷り、
次に紀伊国奈久佐浜宮、吉備国名方浜宮、大和国弥和乃御室嶺上宮、
大和国宇多秋宮、そして大和国佐佐波多宮、伊賀国市守宮、伊賀国穴穂宮、
近江国坂田宮、美濃国伊久良賀波乃宮、伊勢国野代宮と続く。
この「兎田の阿貴宮」・「宇多秋宮」が当社に比定される。
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近世は「神戸大明神」と称していた。
本殿は神明造。明治35年県社指定。


当社北側に高野山真言宗の天益寺があり
神宮寺とみられる。天益寺は薬師如来を本尊とする古い寺院。
また歩いてすぐの山上に「高天原」と称する
阿紀神社旧社地が存在する。
山へは徒歩5分程。山頂の林の中に石の囲いが残る。

例祭日は10月17日。2012年11月14日参拝。駐車可(田舎)。
今年(平成24年・2012年)参拝した神社の中では
神倉神社、阿須賀神社(新宮市)、日置神社(高島市)、
御杖神社、揖夜神社、美保神社(松江市)、中臣崇健神社、
大野見宿禰命神社、若桜神社(鳥取県若桜町)、舂米神社(若桜町)、
波波伎神社とともにたいへん素晴らしい神社でした。


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by sionozaki | 2012-12-06 00:54 | 奈良県(40) | Comments(0)

売太神社(大和郡山市)

奈良県大和郡山市稗田は売太神社。読み「めた」。
国道24号「美濃庄町西」交差点を西へ。
延喜式神名帳大和国添上郡の売太神社に比定される。旧県社。
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祭神 稗田阿礼。また天宇受売女命、猿田彦命を配祀する。
稗田は往古より天宇受売女命を祖とする猿女君の居住地であり、
奈良時代 稗田阿礼が生誕した。
稗田阿礼は天宇受売女命の後裔である。
境内社に春日神社、厳島神社、八柱神社がある。
稗田地区の西側の道は奈良時代重要な幹線道路だった。

例祭は10月第二日曜日。また8月16日に阿礼祭がある。
2012年11月1日参拝。駐車場あり。
すぐ近くの常楽寺(大和郡山市)は融通念仏宗寺院。

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by sionozaki | 2012-11-13 23:42 | 奈良県(40) | Comments(0)

御杖神社

奈良県宇陀郡御杖村神末は御杖神社。読み「みつえ」。
国道368号と国道369号の交差する「敷津」交差点を南へ。
この国道369号を走ると当社の大きな看板がある。
延喜式神名帳大和国宇陀郡の論社。
他の論社は同じ宇陀市内の篠畑神社。旧郷社。
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祭神は久那斗神、八街比古神、八街比女神。
創建は不詳。
倭姫命の御杖を祀ると伝える。
天照大御神は同殿同床からの脱却のため安住の地を求め諸国を巡るが、
「皇太神宮儀式帳」では美和御諸原の後、
菟田の阿貴宮に遷り、次に佐佐波多宮、伊賀の空穂宮と続く。
「倭姫命世紀」では笠縫邑の後、
丹後国吉佐宮、次に大和国伊豆加志本宮に遷り、
次に紀伊国奈久佐浜宮、吉備国名方浜宮、大和国弥和乃御室嶺上宮、
大和国宇多秋宮、そして大和国佐佐波多宮、伊賀国市守宮、伊賀国穴穂宮、
近江国坂田宮、美濃国伊久良賀波乃宮、伊勢国野代宮と続く。
この「佐佐波多宮」が当社に比定されるが、篠畑神社という説もある。
祭神の久那斗神の語義は「杖」であるといい、
地名「神末(こうずえ)」も杖に由来している。
垂仁天皇と倭姫命は、
この地に3ヶ月間逗留した際に「杖」をお忘れになった。
境内社に山神神社、稲荷神社、秋葉神社、愛宕神社などがある。
明治6年郷社指定。社務所。
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古く神末地区は大和国に属さず、伊賀国夏美郷に属していた。
近年大和国宇陀郡の「御杖神社」に比定する説が強く、
明治30年以後社名を御杖神社に改めたが、
延喜式の編纂された頃、この場所が大和国に属していたか不明であるという。
神宮寺が存在したが詳細は不明。

例祭日は11月第一日曜日。2012年10月31日参拝。駐車場なし。
今年(平成24年・2012年)参拝した神社の中では
神倉神社、阿須賀神社(新宮市)、日置神社(高島市)、
揖夜神社、美保神社(松江市)、中臣崇健神社、大野見宿禰命神社、
若桜神社(若桜町)、舂米神社(若桜町)、
波波伎神社とともにたいへん素晴らしい神社でした。

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by sionozaki | 2012-11-12 16:30 | 奈良県(40) | Comments(0)

狭井神社

奈良県桜井市三輪町狭井は狭井神社。読み「さい」。
大神神社より徒歩5分程の場に鎮座する。大神神社(桜井市)の摂社。
延喜式神名帳大和国城上郡の狭井坐大神荒魂神社に比定される。

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祭神 大神荒魂神、大物主神、
姫蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)、
勢夜多多良姫命(せやたたらひめのみこと)、事代主神。
延喜式神名帳に「狭井坐大神荒魂神社 五坐」とありこの五柱を指す。
創建は第11代垂仁天皇の御代という。
古来鎮花祭の行われる神社として著名である。
中世末期以来社殿が荒廃し明治初期に復興、その際に大神神社の摂社となる。
復興前は廃絶の危機にあった。
一時同市の大和神社に属したこともあった(歴史地名大系、平凡社)。
社殿後方に薬井の井戸がある。
神体山 三輪山への登山口が境内にあり、当社で受付を行う。

例祭日は4月10日。鎮花祭4月18日。2012年6月2日参拝。徒歩を用いる。
近隣に檜原神社、穴師坐兵主神社、神坐日向神社、相撲神社などがある。


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by sionozaki | 2012-07-14 03:37 | 奈良県(40) | Comments(0)

大直禰子神社

奈良県桜井市は大直禰子神社。読みは「おおただねこ」。
大神神社摂社。通称「若宮社」という。
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祭神は大田田根子神(おおただねこのかみ)。
この神は大物主神の子。
この地には三輪氏の神社である大神神社の神宮寺
大御輪寺(だいごりんじ)があった。
本殿は鎌倉時代中期の再建と考えられ、国重文。

例祭は4月8日。2012年6月2日。近隣に有料駐車場有り。
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by sionozaki | 2012-07-14 03:22 | 奈良県(39) | Comments(0)

和爾下神社(天理市)

奈良県天理市櫟本町は和爾下神社。読み「わにした」。
国道169号線「和爾下神社前」交差点付近。
延喜式神名帳大和国添上郡の和邇下神社の論社。
他の論社は和爾下神社(大和郡山市)。
また延喜式神名帳大和国添上郡の高橋神社の論社。
他の論社は高橋神社(奈良市)。

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祭神 大己貴命、素盞鳴命、櫛稲田姫命。
創建は不詳。
和爾下神社古墳の上に祀られた神社で、当地の氏神を祀り創始したものと見られる。
神宮寺として柿本寺が存在した。
柿本寺は古瓦の出土から奈良時代には既に存在したと見られ、
江戸時代には多くの学僧があった。
柿本寺は明治初年廃寺となったが、
当社も柿本氏に関わる神社とされる。
古くは「治道社」、「治道天王社」と称された。
「治道」は池や水路の改修、開発に伴う名と考えられるという(地名大系、平凡社)。
和爾下神社本殿は三間社流造、檜皮葺。国指定重要文化財。
当社と柿本寺を描いたものとして、
柿本寺曼荼羅図(南北朝時代前後)が存在する。

例祭日は10月13日。2011年12月21日参拝。駐車場不明。
近隣に楢神社などがある。

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by sionozaki | 2012-01-13 13:57 | 奈良県(40) | Comments(0)