大滝神社・岡太神社

福井県越前市大滝(旧今立郡今立町大滝)は大滝神社・岡太神社。
岡太神社の読みは「おかもと」または「おかふと」。
「大滝」は「大瀧」とも。
明治初年まで「小白山大明神」または「大滝児大権現」と称し
白山信仰の一大拠点であった。
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岡太神社は大滝神社裏手の権現山に奥之院として祀られる。
岡太神社は延喜式神名帳越前国今立郡の岡太神社に比定されるが、
当社北側の岡本町にも岡太神社が、
北西の粟田部町にも岡太神社があるので、
そちらであるとする説もある。
しかし当社が最も有力であるという(日本の神々、白水社)。
大滝神社の祭神は、
歴史地名大系によれば伊邪那美命、天忍穂耳命。
由緒板によれば伊弉諾命、国常立命。
岡太神社の祭神は天水分命であり、
川上御前(岡太大神、おかもとのおおかみ)。
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創建は719年(養老3年)、泰澄による。
以後講堂や護摩堂などが建立された。
泰澄は越前町の大谷寺の項でも紹介した奈良時代の僧で、
越の大徳(おおどこ)とも称される。
中世には勝山市の平泉寺の末寺として栄え、
最盛期には数十坊を数えた。
1575年(天正3年)の織田信長による越前一向一揆により、
堂宇を焼失。その後も社殿の再建や焼失を繰り返している。
大滝寺は明治初年の神仏分離により廃され、
大滝神社と改称される。

岡太神社は大滝神社より徒歩20~30分程の
権現山に鎮座する。
中腹に鳥居などがあり、山頂付近に本殿や大杉がある。
岡太神社祭神の川上御上は、今から凡そ1500年前
岡太川上流の宮ヶ谷に現れ、
「この地は田畑が少ないが、豊かな水や自然がある。
紙漉きによって生計を立てたらどうか」と仰り
村人に紙漉きの技術を授けたという。
以降紙祖神とも呼ばれる。

例祭日は5月3日から5日(春期例祭)。
10月11日から10月13日(秋期例祭)。
2011年5月14日参拝。専用駐車場あり。
今立郡の式内社は他に舟津神社、石部神社、刀那神社、
須波阿須疑神社、敷山神社、鵜甘神社、加多志波神社など。
近隣には真盛宗の安楽寺、時宗の成願寺がある。

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by sionozaki | 2011-06-07 01:02 | 福井県(59) | Comments(0)
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