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大村神社(伊賀市)

三重県伊賀市阿保(旧名賀郡青山町阿保)は大村神社。
国道165号線「別府」交差点付近。
延喜式神名帳伊賀国伊賀郡の大村神社に比定される。旧県社。

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主祭神 大村の神。
また武甕槌神、経津主神、天児屋命、応神天皇、
大日霊貴命、天押雲命、市杵嶋比売命を配祀する。
合祀祭神は応神天皇、市杵島比売命、大山祇命、事代主神
多岐里毘売命、狭依毘売命、多岐津比売命など。
もと「大森ノ杜(大森社)」、「大森明神」と称されていた。
古代から中世にかけて当地は石清水八幡宮と
伊勢神宮の神領となっていた。
社域には宮室が築かれ、代々命や御子らが居住したという。
主祭神の大村の神は第11代垂仁天皇の皇子で、
息速別命(いきはやわけのみこと)と考えられる。
当社より西に暫く進んだ場所には息速別命墓がある。
神宮寺として禅定寺(宗派不明)があった。
明治期に近隣の小社から17柱を合祀した。
明治39年神饌幣帛料供進神社指定。
昭和5年県社指定。

大村神社旧本殿は国指定重要文化財。
旧本殿は現在は宝物殿・宝殿となっている。
境内の鐘楼は神宮寺の禅定寺の鐘楼である。

大村神社(伊賀市)_c0182455_154960.jpg
梵鐘は虫喰鐘といわれ、
鐘の中に鋳込められた鏡は大和国葛城の豪家の娘の愛用品であった。
ある夜鐘を守る若い僧の枕元に若い娘の亡霊が現れ、
それ以降鐘乳が虫に喰われた様にぼろぼろと落ちだしたといい、
日本三大奇鐘の一つという。
また境内に要石がある。磐座と思われる。

延喜式神名帳伊賀国伊賀郡には木根神社、田森神社、比地神社、
大村神社、比々岐神社、比自岐神社、依那古神社、猪田神社、
乎美祢神社、高瀬神社、坂戸神社の以上11坐が記されている。

例祭日は11月3日。2010年5月28日参拝。駐車場あり。
少し離れて真言宗豊山派の安楽寺(伊賀市青山羽根)がある。


参拝の記録
参籠所と境内の雰囲気がとても素晴らしく最も好きな神社。
国道165号「青山羽根」交差点の南に阿保親王墓と伝える古墳がある。
阿保宿も趣があり当地周辺は何度訪れても素晴らしい場所である。

今回の旅行の参拝経路

七栗神社ー延寿寺(津市)ー大村神社(伊賀市)ー相楽神社(名張市)ー
春日神社(名張市赤目町一ノ井福成就寺ー延寿寺(名張市)ー
室生寺室生龍穴神社宇陀水分神社(宇陀市榛原下井足)
墨坂神社(宇陀市)ー神波多神社ー善明院(山添村)ー黒瀧神社(伊賀市)


by sionozaki | 2010-06-17 10:15 | 三重県(171) | Comments(0)
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